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家をつくろう、家を繕う。

更新日:2022年8月19日




Story

 

築40年の中古のお家に一目ぼれした。 三角屋根、三角窓が特徴的。 不動産屋さんは、「中古はのちのちトラブルになりやすいんです」と言う。

「住んでみてから、住みにくさを感じたり、あちこち修理が必要になったりで、かえってお金がかかるんですよ」 だから、建売の新築がおすすめなのだそうだ。 実は初めて購入した家は新築建売だった。悪く無かったのだが、面白みがなかった。 ご近所の家もみんな同じようなデザイン、同じような間取り。チラシを見ていても、この家とあの家でどう違うのかがわからない。 中古の家は見ていて面白い。それぞれ、年代ごとの流行りなんかは感じるけれど、どれもこれも、個性的だ。間取りも作りも、どこを見ても同じということがない。 確かに。今の新築物件は動線なんかも考え抜かれていて住みやすいんだろう。めんどくさがりな私は、そういう家のほうが絶対に住みやすいと思う。 一目ぼれしてしまったこの中古の家は、畳もすりきれているし、砂壁もはがれてる。 玄関のタイルは割れたり欠けたり。でも、なんというか魅力的なのだ。 なんだか恋愛みたいじゃないか。と私は思う。優しくて頼りがいがあって容姿もよくて。一緒にいて安心。将来性もある。そんなパートナーを見つけることができたら最高だ。最高だけど、たぶん面白くない。 扱いにくくて、良いところと悪いところ、どっちも目立ってバランス悪い。一緒にいて苦労もするしままならない。私はそんな相手に惹かれてしまう。で、理性では前者を選ぶべきだとわかっているのに、自分の思い通りにならないものに、吸い寄せられる。それでさんざん痛い目に合っているにもかかわらず。いったいこれはどういうことなのか。 でも、まあ。 人間と違って、家は修理ができる。住んでいる人を傷つける恐れがある個所は、あとでいくらでも繕える。ままならない部分を楽しみながら、自分にしっくりあった形に変えていく。そんな暮らしを楽しみたい。


ガタがきたね。もう築60年だからね。ここも欠けちゃって、扉も軋むし、窓も滑りが悪いね。




家をつくろう、家を繕う。

繕うことは遺すこと。遺すことは、託すこと。託すことは、生きること。




DATA

 

each other(byくるみ不動産)様よりご依頼をいただきました。

いつもありがとうございます。今回はリフォームの販促チラシです。

色にかすれを出すなどして、

レトロ調にデザインを仕上げてみました。 親しみやすく、伝わりやすい。そんなデザインを心がけています。



外壁はこの業者、畳はこの業者……と、自分であちこち調べて発注するのもよいですが、時間がないとなかなかうまくいかないもの。 生きるに欠かせぬ「家」のことを、なんでも相談できる頼もしいパートナーがいると、

心強いかぎりです!

 

each other (くるみ不動産)

https://kurumi-f.formatline.com/

〒870-0921 大分市萩原4丁目11-28 三浦ビル1階 フリーダイヤル 0120-213-963

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